イベントこぼれ話 ~鳥は知っている!~

 活動をしていると、色々な出来事に出会い、驚くような発見をし、感動する
ことがよくあります。

去る5月14日静岡市青葉イベント広場で行われた、第1回NPO市民
ふれあいまつりでの事。
私たちも「エコ紙芝居」と「緑茶石鹸作り」を通して、皆さんに水の
大切さや自然にやさしい暮らし方についてお話をさせて頂いていましたが、
その緑茶石鹸作りの体験コーナーで思いがけない光景を目にしました。

 「緑茶石鹸作り」は、無添加の石鹸素地に緑茶を加えて、オリジナルの
自然にやさしい石鹸作りを体験して頂くものです。
子供たちは初めてふれる石鹸の素地を楽しそうにこねて、思い思いの形に
仕上げ、どの子も嬉しそうに持って帰っていきました。

 しばらくして、子供たちが帰った後のテーブルに目をやると、テーブルの
下で、一羽のハトが何かをついばんでいました。
何を食べているのだろうと近づいてみますと、それは子供たちが石鹸の
素地をこねた時に落ちた、小さな石鹸のカケラでした。
私たちがすぐ近くにいるにもかかわらず、そのハトは石鹸のカケラを
おいしそうに(?!)夢中で食べていました。
そして、ハトが石鹸を食べ尽くしてくれたおかげで、テーブルの下は掃除の
必要がないくらいにきれいになってしまいました。

 私たちも石鹸が自然にやさしいこと、微生物によってすばやく分解される
ことは知っていましたし、山間地の温泉などで、自然に優しい石鹸に変えた
途端に、ネズミが石鹸を引いていくようになるのは日常的に聞いていましたし、
キャンプ場で備え付けの石鹸をサルが持って行ってしまったという話を聞いた
こともありました。
しかし、このように街中の公園のハトが石鹸を食べる姿を目の当りにして、
とても驚きました。5000年の歴史をもち、自然の中で生まれて自然に
かえる石鹸が、いかに安全なものかは、私たち人間よりも、鳥や動物たちの
方が、敏感で、よく知っているのだと、実感させられ、感激した出来事でした。

                            (記事担当:生活の森清水)

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