未来を担う子供たちの声⑦

『 私は、海の生き物が好きです。
 だけど、その海を私たちが汚しているのに気づきました。
  合成洗剤を使ったり、川にゴミをすてたりすると海へ影響する。
  サンゴが死んで、水草もかれてしまいました。
  これからは気をつけます。海全体に汚れが行く前に。
  そんなことや水の大切さを教えてくださってありがとうございます。
  汚れを川や海に流さないようにします。 』

感想を書いてくれた用紙の余白に、イルカや魚、タコ、タツノオトシゴ
海草など、海の中の様子をかわいい絵でかいてくれてあり、この子が
海の生き物をとても好きで、その生き物の為に自分が出来ることを
やっていきたいという気持ちがよく伝わってきました。
そして、この授業をきっかけに環境問題を身近なところから考えて
もらえたようで嬉しく思いました。

「水」は、絶えず地球上を回りながら、私たち人間をはじめ、あらゆる
生命を育むかけがえのないものです。
私たちが毎日何気なく流している生活排水は、直接近くの川に流されたり
下水処理場で処理されたとしても、最終的には川や海に流れ、世界の
広い海につながり、やがてこの地球の大きな水の循環の一部となります。
そして、100年、200年先の人々やたくさんの生き物の命を支える
「命の水」となります。
私たち大人も、日常生活の中で、排水が流れた先に住む多くの生き物の
事や、遠い明日に思いを馳せて、水を大切に使い、いつまでもこの子の
ような純粋な心を持ち続けていきたいと、思いを新たにしました。

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未来を担う子供たちの声⑥

 「ジャー。」いつも歯をみがく時、水を出しっぱなしでやっていた。
 そんなこんなで、「あっ、いけない。水を出しっぱなしだ。」と思っても
 「ま、いっかー。」 と思っていた。
 地球の30%が陸地、70%が海で、およそ3分の2が水であることは、
 わかっていたが、他のことは、はじめて知った。
 そして、家に帰ってから、紙に『水の出しすぎ注意!』と書いて貼った。
 その後は、水を出しっぱなしにしないようになった。
 まだ、いろんなことに気をつけたい。』

かけがいのない「水」について考え、自分で工夫して早速、実行して
もらえたようで、とても嬉しく思いました。
今頃は、きっと貼り紙を見なくても、ハミガキの時に水を止めていることと
思います。
そして、自分のできる事を探して、自然にやさしい生活を送ってくれている
のではないかと思います。


私たち大人も「これはやった方がいいだろう。」と、頭でわかっていても
なかなか行動に移していないことがあると思います。
年齢を重ねるほど、今までの習慣を変えたり日常生活を改めることを
大変と思いがちですが、まずは何か気づいた事から始めて頂きたいと
思います。
毎日続けることで、いつの間にかそうすることが当たり前のようになり、
新しい習慣となります。
そして、少しずつでもできる事が確実に増え、その小さな積み重ねが
身近な川や海を守り、やがて大きな地球を守ることになると思うと、
より充実した気持ちで毎日を過ごすことができるのではないかと思います。
皆さんも、是非できることから始めてみて下さい。

                           (記事担当:生活の森清水)

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未来を担う子供たちの声⑤

『 私は、お話を聞かせてもらい、水の大切さを知ることができました。
 今までは、水は水道から出る物としか考えていなかったけど、水道水が
 飲めない地いきもあると知ってビックリしました。
 その原因が、私達自身でした。
 これ以上、自然をこわしたくない、自然を守りたいと今まではなかった
 気持ちがこみ上げてきました。
  私は家の中で自然を守るためにどのようなことができるかを考えて
 みました。そしたら、とてもたくさんできることがありました。
 少しずつでも実行していきたいです。』

 普段、何気なく使っていた「水」について、改めて考え、その大切さが
わかってもらえたようで良かったと思いました。
そして、「これ以上自然を壊したくない、守りたいという気持ちが
込み上げてきた。」という感想を見まして、私たちの話を聞いて
自然への思いやりの心を持ってもらえたようで、とても嬉しく思いました。

 私たちを取りまく環境問題は、水質汚染、地球温暖化、森林保護、
資源のリサイクル等、様々な問題があり、どうしても難しく考えがちですが、
解決していく上で大切な事は、「自然を残したい。なんとかしたい。」という
私たち一人ひとりの気持ちだと思います。
その心が、環境問題を解決していく為の具体的な行動につながっていく
のだと思います。

 この子も家庭の中で、できることがたくさんあることに気づいてくれた
ようですし、今頃はできる事を探して実行してくれているのではないかと
思います。
これからも「なんとかしたい。」という気持ちをずっと持ち続け、何事にも
チャレンジしていってほしいと願います。

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未来を担う子供たちの声④

『ぼくがまず最初に直さなきゃならないと思ったのは、しょうゆの使い方
 です。ぼくは、いつもしょうゆを小皿に入れといて、余らせてしまいます。
 なので、今度からは余らせない程度に入れて、環境を良くしたいです。
 ぼくは、一人一人が気をつければ、地球はもとの自然にもどるんじゃ
 ないのかなと思いました。』

 私たちの話を聞いて地球の水をきれいにする為に、まず自分に何が
できるのかを、今までの生活を振り返り真剣に考えてくれた様子が伝わって
きて大変嬉しく思いました。
“ しょうゆを流さないこと ”は、小さな事かもしれませんが、それを実行する
という自然への思いやりの気持ちが何より大切な事だと思いますし、
一人が実行すれば一人分、確実に水がきれいになります。
 私たち一人ひとりが、普段何気なく行なっている事を見直し、改めていく
ことが、環境問題を解決していく大切な第一歩になります。

 また、子供は子供なりに、この地球が良くなるように真剣に考えている姿に、
私たち大人の責任の重さを感じました。
未来を担う子供たちに、自然豊かな地球を引き継ぐことができますよう、
私たち自身も自然にやさしい暮らし方を実行すると共に、ますます活動に
励んでいきたいと思いました。

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未来を担う子供たちの声③

『 微生物のような人間の目で見えないような物が、水をきれいにしていた
 ことを知って、私たち人間にもできることといったら、微生物の応援と
 微生物たちを少しでも手伝ってあげたいです。
 たとえば合成洗剤とかをやめたり、石けんを使ったりすれば、微生物たち
 を少し手伝ったことになるのではないかと思います。
 水は、人や生物たちがくらしていくためには、とても大切だということも
 あまり気にかけていなかったので、これからはもっと気にしていきたいと
 思いました。』

子供らしく素直な感想で、とても大切な自然と人との関わりについて
気づき考えてもらえたようで、とても嬉しく思いました。
私たち大人も、微生物の働きについて普段あまり意識することがないと
思いますが、実は私たちが毎日流す汚れた水をきれいにしてくれるのは、
土や水の中にいる微生物です。
浄化槽や下水処理場も化学的に処理されているように思われますが、
やはり微生物が汚れを分解し、水をきれいにしているのです。

私たち人間は、残念ながら自分たちの汚した水を自分たちだけの力で
きれいにする事はできません。
自然の力、微生物の力を借りて、私たちの生活も成り立っています。
どうしても目に見えるもの、目の前のことに気持ちが行きがちですが、
私たち人間も、この地球でいろいろな生き物と共に生きているということを
考えながら、一人一人が自然にやさしい暮らしを心掛けていくことが
大切だと思います。

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未来を担う子供たちの声 第二回

『 石けんと合成洗剤のちがいが良くわかりました。
 私の家では、そんな事など気にせず、安い物だけ買っていました。
 その事が、今、地球に悪影響だったと知って、すごく重大な事なんだと
 思いました。
 お話を聞いてから、家でどれくらい合成洗剤が使われているのか
 調べてみました。
 9個ありました。少し見直さなくては、と思いました。
 「私一人くらい合成洗剤を使ってもいいや。」という気持ちを捨てて、
 石けんを使うようにしたいです。』


授業の後、家に帰ってすぐに家にある合成洗剤の数を調べたとのこと、
子供の行動力に感心しました。
そして、「私一人くらい・・・。」という気持ちを捨てるとの感想を見て、
本当に嬉しく思いました。
「私一人くらい・・・。」から「私だけでも・・・。」その心の切り替えが
とても大切な事だと思います。
その気持ちで、それぞれの人が周りの事や将来の事を考え、
今出来ることを実行していけば少しずつでも環境問題は解決されていくと
思います。
                         (記事担当:生活の森清水)

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未来を担う子供たちの声 第一回

昨年11月、静岡市清水の小学校で5年生の総合学習の時間に
環境教育授業として、水をテーマにクイズや紙芝居を使って、
自然にやさしい暮らし方についてお話をさせて頂きました。
子供たちは、皆とても真剣に話を聞いていましたし、質問や意見も
活発に出されました。
後日、全員からの感想文を頂きましたところ、一人一人が、
環境問題を自分の事として考え、一生懸命書いてくれたようで
私たちも嬉しく思いましたし、子供たちの言葉にとても感動致しました。
その中から、特に心に残ったものを、何回かに分けてご紹介させて
頂きたいと思います。

『 ぼくが話を聞いて思った事は、一人が水をきれいにする活動をしても
 あまり変わらないと思っていたけど、一人一人の努力が必要なんだと
 思いました。
 合成洗剤が悪い事がわかったし、食べ物も残すと汚れになってしまうから
 石けんを使うように心がけたり、スープやたれなどの汚れもちゃんと
 ふいてから洗う事を、これからしていきたいと思いました。』

一人一人の出来る事は小さな事ですし、すぐに結果は出ないかも
しれませんが、その積み重ねがやがて大きな力になります。
環境問題といいますと、難しく考えがちですが、それを解決していくのは
何も特別な大きな事をする事ではないと思います。
毎日の生活の中で、私たち一人一人が、真剣に考え、出来ることから
実行していく事がとても大切です。
水を汚さない工夫を、これからもずっと、また大人になっても続けていって
欲しいと思います。

                             (記事担当:生活の森清水)

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