明けましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、昨年も、生活の森グループの活動にご協力
頂きまして、誠にありがとうございました。
長年、生活の森グループが力を入れて、させて頂いている活動の一つに
子どもたちへの環境教育があります。
環境問題とは、スパンの長い取り組みが不可欠です。
例えば、それは、1粒のドングリを撒き、芽生えた1本の苗木を山に植える。
それが、嵐や日照りや外敵など、様々な出来事を越えて、育ち、立派な木に
なるには、祈りを込めた、多くの時間と手間、苗木の飽くことなきがんばりが
必要です。
次の世代、社会の中心となっていく子供たちが、環境問題のみならず、
立派な社会人となり、社会の荒波を越え、充実した人生を築き、
よき時代を作っていけるよう、祈り、教え、はぐくむことが、私たち大人の
使命であることは、言うまでもありません。
昔、生活の森グループの紙芝居や授業を受けた子供たちも、すでに大人に
なっています。多くの子供たちは、その後も、ずっと環境への関心を持ち続け
てくれ、時には、新たな家族と、グループのお店を訪れてくれることもあります。
そんな時は深い感動、感謝と共に、あらためて責任を強く感じるのです。
同時に、「続ける」という事の大切さ、その生み出す力の大きさを思います。
「思い続ける」こと。「祈り続ける」こと。そして、「行動し続けること」。
環境問題は、トレンドでも、ファッションでもありません。
飽かずに、心を向け続け、積み重ねていくことが、すべてを生み、育てるのだ
ということを実感し、改めて、自らに言い聞かせつつ、活動を続けて参りたいと
思います。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(芽生えたばかりのくぬぎの苗。まだ葉も茎もやわらかい。
これから百年の時を越えていくやもしれない命のはじまりである。)