皆様方におかれましては、昨年も、生活の森グループの活動にご協力頂き、
まことにありがとうございました。
昨年は、新たな試みとして、植林活動に貢献できる傘の取り扱いを行いました。
多くの皆様にご協力頂き、感謝しておりますのはもちろんですが、これを機に、
また、様々な方々との出会い、お話ができたことが、大変、ありがたいことと
感じました。今年も、水保全を軸とした啓蒙活動を中心に、より地球の明日に
貢献できる方法を模索しつつ、活動に邁進して参りたいと存じます。
昨年は、一昨年来の景気の後退が常態化し、デフレ状況に入ったとされました。
そんな中、エコノミーとエコロジーは、時に同義語として扱われ、企業に、個人に、
“エコ”は、拡大と定着をみていったのです。ハイブリッド車、電気自動車などの
エコカーの普及、太陽光、風力をはじめとしたエコ発電など、規模の大きな
エコ技術の躍進が目立ちました。生活のあらゆる場面で、エコロジーがいわば、
当たり前となり、21世紀の常識となったと言っていいでしょう。
しかし、エコロジーとは、本来、将来を見据え、地球規模の発想で、自らの生活を
見直すものであり、今現在の自分の経済を中心として考えるものとする、エコノミー
とは、この現代社会においては、ずれ、あるいは、正反対の観点となり、時に、
混乱や矛盾も生まれていたように思います。
おりしも、政治の世界でも、大きな変動があり、エコロジーだけでなく、各方面に
おける優先順位=「何が一番大切か」という事が、一つ一つ、疑問符をつけられて
いきました。これは、私たち一人一人が、その「何が一番大切か」という疑問符に
自ら向き合い、考え、答えを出していかなくてはいけないということでもありました。
今までのように「なんとなく」考え、「なんとなく」行動しているのではいけない。
私たちが考え、行動した結果が、そう遠くない将来、私たち自身の上に、戻って
くるのです。
一生懸命考えること。一生懸命行動すること。
社会の、地球の明日を拓くのが、私たち一人一人自身だということを、しっかりと
自覚しなくてはならない時が来たのかもしれません。
政治、経済が混沌とした今こそ、確かな目で、進むべき道を見失うことなく、
まっすぐに進むことが重要なのではないでしょうか。
二つの“エコ”が、矛盾なく結び付くのが理想であることに間違いはありません。
その道のりは遠くとも、その一歩は、確かに、今の私たちの足元にあります。
生活の森グループは、今年も、この道を、ひたすらに歩みます。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

明日を見つめる、確かな目と志と。